アメリカでのクレジットスコアの仕組みについて徹底解説

こんにちは。

アメリカでクレジットカードづくりにハマっています。Frequent Milerでは、クレジットカードづくりをゲームと表現されています。しっくりくる表現ですね。

ゲームを楽しむ上で、ルールの理解は必須、ルールの理解なくしてゲームを満喫することはできない、という思いからFICOスコアの解説原文を熟読しました。

この記事ではクレジットヒストリーを数値化したクレジットスコアについて解説していきます。皆様の理解の助けになれば幸いです。

結論

  • 駐在員は一般的に住宅、車のローンを借りることがないため、必要以上にスコアを育成する必要はありません。スコアが750程度もあれば十分です。スコアが低いという理由で申請を却下されることはないでしょう。それよりヒストリーの長さが重要になってきます。

クレジットスコアとは

クレジットスコアは、Consumer Reporting Agency (CRA) or Credit Bureau(信用調査機関のこと)が個人の信用力をある時点で切り取って数値化したもので、3桁の数字(一般的に300-850)で表現されます。

Lenderがどれくらいローンを組めるかを判断するため指標であり、Lenderの意志決定の90%は、クレジットスコアを参照しています。(おそらく件数ベース)

※スコアの良し悪しが意思決定の90%を占めるという意味ではありません。スコアが良くてもヒストリーが短ければDeclineされます。

我々の大好きなクレジットカードの発行可否だけでなく、車、住宅、不動産投資、奨学金などあらゆるローンの借り入れ金額、金利などの意思決定に利用されます。

*Lender お金を貸す人・機関。クレジットカードの申請の場合は、クレジットカードの発行元(Issuer、例えばAmex、Chase、Citi Bankなど)がLenderとなります

代表的なCRA

Equifax, Transunion, Experianの3社。

注意:FICOはCRAではありません。FICOは、Fair Isaac Corporationの略で、”Fair Isacc”とは、FICOの創業者である、Bill Fair氏とEarl Isacc氏の名前から来ています。

クレジットスコアで参照される情報、されない情報

スコアは、結婚しているかどうか、居住地、家族の扶養状況などの情報に左右されません。

スコアは、年収、職業、役職、職歴もスコアに影響しません、しかし、Lenderが意思決定する際には参照されるかもしれません。

過去の問題(支払い遅延など)は、時間が経過するにつれ、重要度は低くなっていきます。

クレジットスコアの確認方法

主に3種類あります。

  1. Credit Karma https://www.creditkarma.com
  2. 各カード会社の無料サービス (例:AMEX, FirstbankcardならExperian、CHASEならTransUnion)
  3. クレジットレポートの取り寄せ(無料)

FICOスコアの構成要素

こちらの円グラフをご参照ください。一つずつ解説します。(出典:Firstbankcard.com  Overview of FICO score)

Payment History(支払い履歴) 影響度:35%

感覚的に理解できる通りの内容です。遅延なく支払いができていればOKです。

  • 以下の口座情報の支払い情報
    • クレジットカード、小売り店でのカード(Targetカードなど)、住宅や車のローン
  • 破産、訴訟、賃金差押え、支払い遅延、支払い漏れの件数
  • 支払い遅延をしていない、または最近使用されている口座の数

Amounts Owed(限度額に対する利用額) 影響度:30%

この項目では、残高が大きすぎない方がスコアに良い影響を与えます。

  • すべての口座における未払い残高の合計
  • 異なる種類の口座における未払い残高の合計
  • 特定の種類の口座における未払い残高があるかどうか
  • 未払い残高のある口座の数
  • クレジットカードやその他のリボ払い口座の利用限度額合計における利用額の割合
  • ローン借り入れ額における、現在のローン残高の割合

クレジットカードについては、利用可能枠の合計に対する利用額の割合で良さそうです。多くの方が、30%以下を推奨されているように感じますが、私は20%以下(できれば15%)を推奨します。経験的に30%程度使用していた際には、スコアの伸び悩み・落ち込みを感じたためです。

Length of Credit History(クレジットヒストリーの長さ) 影響度:15%

この項目では、期間が長い方がスコアに良い影響を与えます。

  • 最も古い口座が作られてからの期間
  • 最も新しい口座が作られてからの期間
  • すべての口座の平均経過期間
  • 特定の口座が作られてからの期間(おそらく住宅や車のローンがある場合は、重みづけされているという意味と解釈しています)
  • ある口座を使用し始めてからの期間

この項目は、すべての口座の平均経過期間のみ考慮されていると誤解されている方が多いような気がします。

New Credit(新規口座開設) 影響度:10%

短期間で複数の口座を作っている人(特にヒストリーの短い人)はリスクが高そう、と判断されます。

この項目では、数は少ない方が、期間は長い方がスコアに良い影響を与えます。

  • 新しく開いた口座の数
  • 新しい口座が開いてからどれくらい経過したか
  • 直近の口座開設依頼件数、つまりCRAのInquiryの件数
  • LenderからInquiryがあってからどれくらい経過したか
  • 直近での支払い遅延などがないかどうか

一般に、車、住宅、奨学金のローンを検討している際、複数のLenderに何度もクレジットレポートをチェックされます。しかし、スコアが更新されてから30日以内のInquiryはスコアに影響しないそうです。

Types of Credit in Use (様々な口座の管理) 影響度:10%

色々な種類の負債をちゃんと管理できているかを見ています。もちろん、組む必要のないローンは無理して組む必要はありません。

この項目は、数が多いほどスコアに良い影響を与えます。

  • クレジットレポートに載っている口座の種類の数、例えばクレジットカードの口座や車のローンの口座など。
  • それぞれの種類における口座の件数
  • 口座のトータル件数

ちなみに、私のクレジットスコアの助言には、”Lack of recent installment loan information:”と出てきます。ローンを組むことを推奨しているようで面白いですね。

また私はクレジットカード以外の口座は開設していませんが、開設するごとにカウントが増えているため、クレジットカードの開設はこの項目においてはプラスに寄与していると判断できます。

もちろん、より影響度の高いクレジットヒストリーの長さにおけるカード平均の開設期間が短くなってしまうことによるマイナスの寄与の方が大きいです。

健全にスコアを育成していくにはどうすれば良いか?

  • クレジットカードを使いすぎない。(利用限度額の20%以下を目安にしてください)
  • 遅延なく支払いをする。(AutoPay設定をしておくことをお勧めします)
  • できる限り長くカードを利用する。
  • 定期的にカードを作り、トータル口座開設数を増やす。

いかがでしたでしょうか?

アメリカでは、いろんな種類の負債をちゃんと管理して支払いをしている人が最も良い人とされるようです。

私は無知ゆえに、たくさんクレジットカードを使ってたくさん支払った方が良い、という勘違いをしてしまっておりました。赴任早々、家具購入や家賃の支払い、デポジットで、限度額12,000ドルに対して、8,000ドルくらい利用した月がありました。

今考えると明らかに悪手です。ルールをちゃんと理解していれば、家賃はチェックで払う、家具は利用月が分かれるように分散して購入する、等の正しい手を打てたような気がします。

(なお、家賃の支払いで手数料2.75%を取られていることにも気づかず、3か月で100ドル以上も無駄に手数料を払ってしまいました。)

Credit Karmaでは簡易版のレポートを確認することができますが、クレジットレポートを取得すると、より詳細情報を確認することができます。私が取り寄せた結果は別の記事で紹介していきます。

願わくば、この記事が赴任前・赴任中の駐在員の方の目に留まり、赴任早々の大きな出費がヒストリーに影響しないようにうまくカードを利用されることを切に祈っています。ではまた。

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